メニュー

あなたの結果もわかる!

刺激への反応スピード

原語
reaction-time
研究
スペイン バルセロナISグローバル保健研究所

この研究のふむふむポイント

「注意機能」の役割とは

 「注意機能」とは、外界から入ってくる膨大な刺激から必要なものを選択し、優先順位をつける機能です。わたしたちが知覚しているものはこの機能によって選択され、優先順位を付けられたごく一部の刺激です。

注意機能を構成するもの

 注意機能は、刺激が来ることを予測し、刺激に反応する準備をしてその状態を維持する「注意の喚起機能」、入ってきた情報のうち、注意を向けるものを選択する「注意の定位機能」、注意を向けたものに対する適切な反応を返す「注意の実行機能」によって構成されています。

遺伝型で刺激への反応スピードも変わる!?

 スペインのバルセロナISグローバル保健研究所の研究グループによる研究の結果、”刺激を受けてから適切な反応を返す”までの平均時間と関係する遺伝子が見つかりました。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
    をもってMYCODE fumfum各項目の販売を停止しました。
  • オプションチケットをお持ちの方は、
    有効期限まで交換可能です。
    ログインすると、タイプをご確認いただけます。

刺激への反応スピードについてもっと知る

「注意機能」の役割とは

 わたしたちは日常生活をおくるうえで、五感から入ってくる外界からの膨大な刺激に晒されています。しかし、わたしたちの脳は、入ってくる刺激全てを処理しているわけではありません。

 例えば、集中して本を読んでいるときは、雑音が聞こえていてもある程度無視することができます。これは、本から入ってくる刺激に注意を集中的に向け、ほかの刺激の優先順位を落としているからです。

 このように、わたしたちが知覚しているものは、脳によって選択され、優先順位を付けられた一部の刺激なのです。様々な刺激から必要なものを選択し、優先順位をつけるこの機能は、「注意機能(attention function)」と呼ばれています。

 注意機能は、学習や記憶といった高度な認知機能の前駆となるもので、認知機能の発達において、重要な役割を担っているとされています。

注意機能を構成するもの

 注意機能は、3つの独立した機能によって構成されています。

1.注意の喚起機能(alerting):刺激が来ることを予測し、刺激に反応する準備をしてその状態を維持すること
2.注意の定位(方向付け)機能(orienting):入ってきた情報のうち、注意を向けるものを選択する機能
3.注意の実行機能(exective attention):注意を向けたものに対する適切な反応を返す機能

 これら3つの機能を測定できるのが、ANT(Attentional Network Test)というテストです。このテストは3つの機能に加え、「注意の反応速度(HRT:Hit Reaction time):刺激を受けてから、適切な反応を返すまでの平均時間」についても測定することができます。(テスト内容の詳細は、「研究の詳しい内容を見る」をご確認ください。)

刺激への反応スピードがすばやい遺伝型とは?

 スペインのバルセロナISグローバル保健研究所の研究グループによる、子供を対象とした研究の結果、PID1遺伝子に位置するrs4321351というSNPに「G」を持っているほど、HRT(刺激を受けてから、適切な反応を返すまでの平均時間)のスコアが低くなる、つまり刺激への反応スピードがすばやくなるとわかりました。

rs4321351にはGG, GA, AAの遺伝型がありますが、日本人平均と比べると

・GGの遺伝型を持つ人はHRTのスコアが低い、
つまり刺激への反応がすばやいタイプ

・GAの遺伝型を持つ人はHRTのスコアがやや低い、
つまり刺激への反応がややすばやいタイプ

・AAの遺伝型を持つ人はHRTのスコアがやや低くない、
つまり刺激への反応がややゆっくりなタイプ

という遺伝的傾向を持っていることになります。

  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
    をもってMYCODE fumfum各項目の販売を停止しました。
  • オプションチケットをお持ちの方は、
    有効期限まで交換可能です。
    ログインすると、タイプをご確認いただけます。

研究の詳しい内容を見る

 スペインバルセロナISグローバル保健研究所の研究グループは、7歳から12歳の子供1,655人を対象に、注意機能のテストとSNPとの関連解析を行いました。
 注意機能のテストには、ANT(Attentional Network Test)というテストが使われました。
 ANT(Attentional Network Test)というテストは、画面に5つの矢印が表示されるので、中央の矢印が向いている方向をできるだけ早く回答するというテストです。例えば「→→←→→」と表示されたら、中央の矢印「←」の向きを回答します。表示される前に合図がある場合や、周囲の矢印が中央の矢印と同じ方向を向いている場合、違う方向を向いている場合など、様々な状況における反応が測定されます。
 解析の結果、 PID1遺伝子に位置するrs4321351と、刺激を受けてから、正しい反応をするまでにかかる平均時間であるHRT(hit-reaction time)というスコアとの関連がわかりました。

対象SNPの遺伝型に基づき、以下のタイプに区分されます。

  • 反応ややゆっくり
    73.3%AA
  • 反応ややすばやい
    24.7%GA
  • 反応すばやい
    2.1%GG
  • 2023年8月31日(木)12:00(正午)
    をもってMYCODE fumfum各項目の販売を停止しました。
  • オプションチケットをお持ちの方は、
    有効期限まで交換可能です。
    ログインすると、タイプをご確認いただけます。

おすすめサービス

ユーザー参加型ゲノム研究プロジェクト MYCODE Researchあなたもゲノム研究に参加してみませんか?MYCODE Research
あなたもゲノム研究に参加してみませんか?MYCODE Research

MYCODE Researchの研究成果に基づく追加項目の検査結果を【無料】でご確認いただけます。