研究

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歴史の嘘も暴ける遺伝子検査!ルイ16世の血で浸されたハンカチはどうだ?の画像遺伝子

歴史の嘘も暴ける遺伝子検査!ルイ16世の血で浸されたハンカチはどうだ?

代々伝わるルイ16世の血を遺伝子検査
 フランス革命後、ルイ16世は1793年に断頭台で処刑されました。
「ルイ16世の血を浸したとされるハンカチが入っている」と書かれたひょうたんの容器。ハンカチはなくなっているものの、中には血痕が残されていました。大事に大事に保管されていました。
長い時を経て、この容器の中の血痕について遺伝子検査を行うことになりました!しかし、人間以外の様々な菌や植物・・・雑多な生物のDNA(遺伝情報)が混ざってしまっており、調査は大変だったようです。研究チームは、その中から何とか人とわかる遺伝子をつきとめ、解析を無事完了させました...

毛がフサフサになって、しかも傷がすぐ治っちゃうってどういうこと!?の画像遺伝子

毛がフサフサになって、しかも傷がすぐ治っちゃうってどういうこと!?

 ハーバード大学医学大学院らの研究グループは、毛の成長や傷の回復を早められる遺伝子を発見したと、米国科学雑誌Cellに報告しました。
子供の方が傷の治りが早いのはなぜ
 毛の成長や傷の回復力は年齢とともに低下します。なぜ子供は大人に比べて傷の治りが早いのでしょうか?
 研究グループが着目したのは「Lin28a」という遺伝子。この遺伝子は哺乳類では、受精卵から出産前の母親のお腹にいるときによく働いています。また、あらゆる細胞に変化することができる能力をもつ「胚性幹細胞」でも働いており、話題のiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製時にも利用されるなど、注目の遺伝子なのです...

実はアイツと友達になったのは運命!?みんな自分に近い人と仲良くなっている!の画像遺伝子

実はアイツと友達になったのは運命!?みんな自分に近い人と仲良くなっている!

友達になる人には共通点が・・・それって遺伝子が近いのかも
 エール大学のChristakisとカリフォルニア大学のFowlerの二人は、とても興味深い研究論文を発表しました。それは、友達となっている人同士は遺伝子がとても似ている、という報告です。
 
 友達になるときに、いちいち遺伝子なんか気にしてる人はほとんどいないと思うのですが、知らず知らずのうちに遺伝子が似た人を選んで仲良くしているということなのでしょうか?
友達はつまり、遠い親戚?
 彼らによれば、全遺伝情報(ゲノム)を調べてみると、友人同士は遠い親戚くらいに似ているということです...

インフルエンザを治すにはやはり睡眠?遺伝子のはたらきが体を休ませるしくみとはの画像遺伝子

インフルエンザを治すにはやはり睡眠?遺伝子のはたらきが体を休ませるしくみとは

毎年流行するインフルエンザ
 毎年冬になると流行するのがインフルエンザですよね。インフルエンザの流行のピークは1月~2月。感染すると1~2日の潜伏期間の後、急激に38度以上の高熱が出るのが特徴だといわれています。

 できればかかりたくないインフルエンザですが、マスクやうがいで気をつけていても、かかる人とかからない人がいるのはやっぱり免疫力の違い。普段から免疫力の高い人は、感染しにくい上に重症になりにくいといわれています...

ユーゴー・ド・フリース生誕日、何を発見した人かご存知ですか?の画像遺伝子

ユーゴー・ド・フリース生誕日、何を発見した人かご存知ですか?

ユーゴー・ド・フリースを知っていますか?
 2月16日はユーゴー・ド・フリースの生誕日です。

 皆さんは、ユーゴー・ド・フリース(以下、ド・フリース)という人物をご存知ですか?ド・フリースはオランダの植物学者・遺伝学者で、まだ「遺伝子」という言葉が定義されていない時代に、「突然変異」という説を提唱しました。

 ド・フリースが発見した現象は、現在では当たり前のように受け入れられていて、例えば、風邪のシーズンで「突然変異により新型のウイルスが発生し、今年のワクチンの予防効果は落ちています。」というニュースでも使われています...

最新の科学を結集して実現! ヒトの念力でネズミを操る技術!?の画像遺伝子

最新の科学を結集して実現! ヒトの念力でネズミを操る技術!?

精神を集中させるだけでマウスの遺伝子を操作!
 まるでテレビや映画の中の超能力のような、驚くべきシステムが開発されたのでご紹介します。なんと、ヒトの精神状態だけでマウスの遺伝子を操るという、にわかには信じられない研究結果が報告されたのです。
異分野の最先端研究を融合
 この驚くべき研究成果を報告したのは、スイスの研究チームでした。彼らは「合成生物学」と「サイバネティクス」という2つの異なる分野の研究を統合して、このような画期的な成果をあげることに成功したといいます...

「山の民」チベット人、高地での生活を可能にした遺伝子の秘密とは?の画像遺伝子

「山の民」チベット人、高地での生活を可能にした遺伝子の秘密とは?

4,000m級の山々に暮らすチベット人
 標高4,000mを越すチベット高原で生活しているチベット人は大気中の酸素濃度が平地の約6割という過酷な環境に暮らしています。彼・彼女らはどのようにして、そのような過酷な環境に適応しているのでしょうか。アメリカの研究グループらは、チベット人の高地適応に、ある遺伝子が関わっていたとし、科学誌ScienceとNatureに発表しました。
チベット人はなぜ高山病にならない?
 平地に住む人が高地に行くといわゆる高山病になる危険性があります...

クモを産業応用!クモの遺伝子解読で、意外な新製品の開発へ!の画像遺伝子

クモを産業応用!クモの遺伝子解読で、意外な新製品の開発へ!

クモは超すごい生き物なのだ
 クモってお好きですか?「やだー、きもちわるー」なんて言っている人もいるかも知れませんね。
 そんな嫌われガチなクモですが、実はとてもすごい生き物なのです。クモは自分よりもはるかに大きな獲物を、巨大な巣と強力な毒を用いて効率よく捕獲することができます。

 巣を作るクモの糸は、しなやかでありながら強度もつよく、人間が同じ素材を合成することはとても難しいとされています。そしてクモの強力な毒についても、まだまだわからない事がたくさんあるのが現状なのです...

夢の毒なしジャガイモ?遺伝子研究が開く、新しい食の安全の画像遺伝子

夢の毒なしジャガイモ?遺伝子研究が開く、新しい食の安全

ジャガイモの毒成分を研究
 ジャガイモの新芽や光が当たって緑色になった皮の部分に毒成分が含まれていることは、皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。
 このジャガイモ中の毒成分(ステロイドグリコアルカロイドといいます)を食べると吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が現れ、ひどい時は死に至り、とても注意が必要です。

 なんとか毒のない、安全なジャガイモを作れないかということで、ジャガイモの毒に関する研究は様々行われてきました...

新たな発見が人類を救う?エボラが効かない遺伝子を発見!の画像遺伝子

新たな発見が人類を救う?エボラが効かない遺伝子を発見!

エボラ出血熱は怖い病気、でも全ての人が死ぬわけではない
 エボラ出血熱は感染して発症するとそのうち50%以上が亡くなっていると言われています。発症すると死ぬ可能性が高いこと、人から人へ感染すること、有効な治療薬がまだ現れていないことなどがエボラ出血熱の恐ろしいところだと考えられています。

 しかし、エボラ出血熱を発症しても症状が軽かったり、無事に治癒している人もいます。その違いは何なのでしょうか。その答えの一つとして、それぞれがもっている遺伝子の違いが関係しているのではないか、とした論文が発表されました...